医師が転職できるまでかかる期間とは?

医師の転職活動には、少なくとも3か月はかかると言われています。
これは希望の職場に応募する、という実際の活動が始まってからの期間です。
転職を決意して、条件の設定や情報収集の期間も必要です。
一体どれだけかかるのか、見当もつきませんよね。

この記事では、医師が転職するさいの準備期間から実際の活動まで、目安となる期間を設定しました。
それぞれのステージで、やるべき事や留意点も一緒にご紹介します。
転職をスムーズに終えるために、ぜひこの記事を参考にしてください。

医師の転職スケジュールと期間ごとの詳細

「退職までのこの1年、どんなことが起こって、何をしなければいけないのか?」
想像しただけでもクラクラしてきますね。
また物事には順序がありますから、スムーズに転職が進むように、スケジュールを立てる必要があります。

医師の転職が、どのように進むのか流れを見てみましょう。

1.退職予定日の1年~半年前
☞転職理由と条件を整理する期間

2.退職予定日の半年~3か月前
☞応募方法を決め情報収集の期間

3.退職予定日の3か月~1か月前
☞エージェントとの面談(情報収集)
☞求人へ応募
☞施設の面接・見学
☞内定
☞退職の意志を伝える・引継ぎの期間

4.新天地へ出勤

※エージェントを利用しない場合、3. については引きつづき情報収集の期間と捉えてください。

ここでは上記の転職の手順をもとに、医師はいつ何をすればいいのか、期間ごとに詳しく説明していきますね。

1.退職予定日の1年~半年前

✔転職理由を整理する

まず取り掛からなければいけないのは、「なぜ転職したいのか?」理由を整理することです。
理由があいまいだと、転職先選びの基準もはっきりしないからです。
とは言え、あまりにも過酷な労働条件や、人間関係から逃れたいという理由だってありますよね。
そんな時は、一時の気の迷いではなく辞めたいほど辛い状況かどうか、ということを今一度確かめましょう。

✔転職先への条件を明確にしておく

そして次に考えるのが、「これだけは何が何でも譲れない」という条件です。
条件には必ず優先順位をつけて、3つほど書き出しておくのがポイントです。
どうしても何かに妥協しなくてはいけない、というケースも少なからずあります。
優先順位の低いものに妥協点を合わせると、後悔することが少なくなるのです。

✔退職希望日を決める

今の職場を退職する日を決めましょう。何だかワクワクしますね。

さぁ、理由と条件が整理できましたね。
次は応募方法を決めて、情報収集に取り掛かりましょう。

2.退職予定日の半年~3か月前

✔応募方法の選択や情報収集の期間

医師の転職では、以下の応募形態が一般的です。

  • 知り合いの医者や友人からの紹介
  • 医師専門の転職エージェントを利用する
  • 自分で探して直接応募する

医者の負担が軽いのは、エージェントを利用する方法です。
しかし、自分に合った方法を選んで問題ありません。
応募方法の選択も合わせて、情報収集を始めていきます。
エージェントを利用するなら、エージェント選びから始めます。
自分で応募するなら、求人サイトで情報を集めましょう。

3.退職予定日の3か月~1か月前

✔エージェントとの面談(※情報収集)

※ここは、エージェントを利用する場合に限ります。
他の応募方法を選んだ場合は、引きつづき情報収集の期間と思ってください。

エージェントに登録すると、担当のキャリアアドバイザーとの面談が行われます。
転職理由や次の職場への条件、今後のキャリアなどについて細かくヒアリングを行います。
このとき、どんな些細なことでも包み隠さず、正直に話しましょう。
それが、希望に沿った施設を見つけるカギとなることを、覚えておいてくださいね。

✔求人へ応募

志望する施設は、第一志望から第三志望まで決め、3か所の施設に応募しておくのがポイントです。
数か所の施設を候補にしておけば、それぞれの良い点や気付かなかった点が見えてきます。
また同じ施設に応募した、ライバルの医者も存在するかもしれません。

✔面接

書類選考を通過すると、次は面接や施設の見学など次の職場とのコミュニケーションが始まります。
この時点になると、転職がリアルになってきますよね。

面接には、院長や人事担当者が同席するのが一般的です。
短い時間ですが、身だしなみや受け応えなどから、あなたの人柄が判断されます。
社会人としての一般的なマナーは、改めて確認しておきましょうね。
清潔感と好印象がポイントですよ。

✔施設の見学

知り合いの紹介だから、見学はしなくても大丈夫と考える医師もいます。
しかし、職場の雰囲気や設備の充実度などを、自分の目で確かめるのはとても重要なことです。
見学は、目的の達成において大事なアクションと捉え、できるだけ日程を調整してくださいね。

✔内定

第一志望の施設から順番に内定が出ればいいのですが、そうそう都合よく決まるとは限りません。
だからと言って焦りは禁物です。
第二志望の施設から先に内定が出たとしても、第一志望の結果を待ってもらうことも可能です。

やってはいけないのは、第二志望の内定に行く意志もないのに、とりあえずOKしてしまうことです。
いざ第一志望の内定が決まって、第二志望を蹴ってしまう。
これは病院や補欠の医師に、多大な迷惑をかけてしまいます。
狭い医師の世界ですから、社会人としての常識は心得ておきましょう。

✔退職の意志を伝える

晴れて内定が決まったら、次は今の職場に退職の意志を伝えなければいけませんね。
これが最も気が重くて、何となく緊張もしますよね。
伝えるのは、直属の上司が最初です。
ここでも、順序を間違わないように気を付けましょう。

内定が決まったら、同僚やお世話になった先輩医師に、一番に伝えたい気持ちもありますよね。
でも、他人の口から上司に伝わって、上司は最後に知らされることに。
こうなると、退職までの期間が気まずくなってしまいます。
よっぽど強い信頼関係ある相手でない限り、黙っておくのが得策です。

また医局からの退局の場合は、来春に向けた教授との面談が行われる際が最適です。
このときも、行き先が決まっていることが前提です。
退局はしたいけれど、行き先が決まってない。
教授としては、あれこれやと妥協案を出してくる可能性があるからです。

✔後任の医師への引き継ぎと患者への配慮

最後は、あなたの業務を引き継いでくれる、後任の医者への引継ぎ期間です。
引き継ぎは、後任の医師がスムーズに仕事に取り組めるために行います。
同時に施設内の業務全体が、あなたがいたときと同じように、円滑に流れるためでもあります。

また患者への配慮も忘れてはいけません。
担当の医者が変わることを伝えるのは、もちろんのことです。
そして長く治療に携わってきた患者には、今後の治療についても説明が必要です。
転職先の病院での治療を、希望されるかもしれませんよね。
その意志をくみ取ることが可能か、検討も必要になるかもしれません。

誠意のある引き継ぎを行う。
これは退職理由が何であれ、現職でお世話になった感謝を示すことにもなりますからね。

まとめ

医師が転職を達成するまでには、だいたい1年必要であることが分かりました。
スムーズに進められるように段取りを立てて万全に取り組みましょう。

  • 退職予定日の1年~半年前:転職理由と条件を整理する期間
  • 退職予定日の半年~3か月前:応募方法を決め情報収集の期間
  • 退職予定日の3か月~1か月前:応募・内定・面接・見学・引き継ぎの期間 

予定通りに退職ができるように、サクサク引き継ぎを済ませましょう。
スムーズな退職が、次の職場で業務に集中できるポイントでしたね。


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