医師アルバイトの時給はいくら？6つのバイト先の相場を紹介
「初期研修も終わって晴れて医者としてアルバイトができるようになったけど、割のいいバイトってあるんだろうか？ なるべく給料が高いところで働きたいなあ」と考えたことはありませんか？
アルバイトは多くの医者が通る道ですが、勤務形態や専門科目、勤務地や人員状況によってそれぞれ報酬が変わってきます。
今回は主要な6つのバイト先の報酬相場をお伝えするので、ぜひバイト探しの参考にしてみてくださいね。
目次
医師アルバイトの時給相場の平均は1万円前後
条件によって異なりますが、およそ1万円前後が相場となっています。
一口にアルバイトといっても、定期非常勤（定期的に一定の期間働く）とスポット（臨時で特定の日だけ働く）の働き方が混同されているため、それぞれの相場にも実は差があります。
【現役医師に聞いた】6つの医師バイトの仕事内容と報酬相場
ここからは、さまざまな医師のアルバイトで実際に働いた経験のある現役医師から聞いた、相場や仕事内容についてご紹介します。
1.寝当直
寝当直とは、療養型病院に勤務する当直医のことです。
当直勤務（夜勤）の場合、通常の診療時間外の夜間外来や救急対応などに応じる必要がありますが、寝当直は長期入院の患者さんがメインのため、医局で待機したまま朝を迎えるということも普通にあります。
寝当直は1回の勤務（夜〜朝）で3万円ほど。医者が不足している地方だと5万円というケースもあるとのことでした。
そのため時給にすると、5000円を下回りますが、その分当直と比較すると業務負担はとても軽くなります。
2.健康診断
医療センターや会場に出向いて健康診断を行います。
問診や聴診が診療のメインであり専門科も問われないので、広く応募することができます。
時給は1万円ほどと平均的ですが、日中（18時ごろ）には終わることと、業務上難しいこともないため人気があります。
その一方で、なかには「単調でやりがいがない」という声もありました。
3.人工透析管理
人工透析を実施される患者さんの回診や薬の処方、科目によっては心エコーを行ったりすることが業務内容となっています。
透析中は異常がなければ待機する時間も多く、勤務にゆとりがあるのも特徴といえるでしょう。
お話を聞いた方は午前9時〜17時の勤務で、9万円の報酬とのことでした。
時給換算すると、1万円前後ということになります。
4.オンライン診療
コロナ禍の影響などで対面接触を避けたり、遠隔地でも診療ができるオンラインでの診療も普及し始めています。
自宅から診療できるなど場所を選ばない働き方が魅力といえるでしょう。
ただ、その分報酬額には幅があり、時給5000〜1万円前後となっています。
5.オンコール
オンコールとは、医療施設の時間外診療時に待機をして、患者からコールがあった際に往診に出向くという勤務形態です。
オンコールには自宅待機が可能な場合があり、コールがなければプライベートな時間を確保できるというメリットがあります。
待機料は1回あたり3万円ほどで、往診1回につき1.5万円前後がもらえます。
往診なしの待機料のみで計算すると、1時間あたり5000円を割ることになります。
ただし、その場合はかなりプライベートに近い時間を過ごすことができるので一長一短でしょう。
6.訪問診療
患者さんの自宅や所定の施設に訪問して診察をする仕事で、看護師や事務員の方が同行することがあります。
勤務時間は日中（9時〜18時）などで、報酬は10万円前後です。
スポットで訪問診療をされた方によると、7件の訪問で9万円の報酬とのことでした。
まとめ
医師アルバイトの時給は、おおむね1万円前後が相場となっていました。
自宅で診療できる「オンライン診療」や、待機時間が多い「寝当直」や「オンコール」は報酬が低くなる傾向にありましたね。
大切なことは報酬の高さだけでなく、あなたの理想とする収入とワークライフバランスを実現できる仕事先を選択することにあるのではないでしょうか。
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